今日のみ言葉【No.3787】(2025年11月28日)「エルサレム入城(5)」
ところが、群衆の中にいたあるパリサイ人たちがイエスに言った、「先生、あなたの弟子たちをおしかり下さい」。答えて言われた、「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」。
(ルカ19:39-40)
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「これで、たとえインフルエンザにかかっても軽症で済むでしょう」
と医師に言われれば、注射が苦手な人でも腕を差し出すでしょう。
「これで大丈夫だ」と安心できるからです。
弟子たちも、イエス様がエルサレムに入城されるのを見て、
「もう大丈夫だ。イエス様は王として迎えられた。私たちの未来には繁栄と喜びしかない」
と思い込み、賛美しました。
しかし、実際にはそれは幻想でしかなく、イエス様だけがエルサレムの暗黒の未来を見て、深い悲しみを抱きながら入城しておられたのです。
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大ぜいの弟子たちが、イエス様のエルサレム入城を喜びを持って迎えました。
「主の御名によってきたる王に、祝福あれ。天には平和、いと高きところには栄光あれ」
(ルカ19:38)
ところが、それを快く思わない人たちがいました。
パリサイ人です。
彼らは「ナザレのイエス」なる人物を、救い主とも王とも認めておらず、むしろ神に逆らう者として殺そうとしていました。
そのような思いを持っていますから、賛美は耳障りな騒音としてしか聞こえません。
それで、イエス様に向かって、
「先生、あなたの弟子たちをおしかり下さい」
(ルカ19:39)
と、たしなめたのです。
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すると、イエス様は反論します。
「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」
(ルカ19:40)
石が叫ぶはずはありませんから、これは比喩的表現です。
もしこの人たちを黙らせたら石が叫ぶようになる、ということは、それほどイエス様がメシアであるということは隠しがたいということです。
しかし、この段階で、もうエルサレムには希望がなく、絶望しか無いとイエス様は判断されました。
「この人たちの未来には破滅が待っている。もう手遅れだ」
それで、イエス様はこの後の41節で、大泣きに泣かれるのです。
エルサレム入城は、実は悲しみの入城だったのです。
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主イエスの悲しみに目を止める今日としてまいりましょう。
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