今日のみ言葉【特選メールNo.27】(2020年 5月 9日)「神のなされることは美しい」
神のなされることは皆その時にかなって美しい。
(伝道の書3:10)
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花粉症の方にはお気の毒なシーズンになりました。
ドクターに聞くと、花粉に毒性があるわけでも何でもなく、人間の側の体質の問題なのだそうです。
まだまだ衛生状態の悪い発展途上国ではこのようなアレルギーは見られないということですから、日本は相当衛生的な国になったということなのでしょう。
物事の嫌な面には必ず別の良い面も必ずあるという典型的例です。
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伝道の書第3章の1節には、
「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。」
とあります。
神様は私達に起こること、また、身の回りに起こること、全てに時を定めておられます。
人の側からすれば、その神の時を待つ辛さを味わうこともあるでしょう。
また、ある年突然花粉症の症状が出た人にとっては、
「体に悪いことなどしていないつもりなのに、なぜ?」
と、災難が降りかかったように思うことでしょう。
しかし聖書は語ります。
「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」
(伝道の書3:10)
何がなんでも全部最善なのだと無理矢理丸め込むつもりはありません。
神のなされることには、辛いこともあり心地良いこともあります。
今日の聖句から言えることは、嫌なことも良かったと思えることも、辛かったことも悲しかったことも、すべて
「美しい」
と心から納得して見える時が来るということなのです。
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私はうつ病になったことは神の御心だったのだと思わされています。
動けなくなり、希死願望の中を生かされていた年月があったおかげで、逆に多くの災いを免れさせてもらったというのが実感です。
また、同じうつ状態の人の心に共感と理解を持って接することが、少しでもできるようになったと感じます。
しかし、手放しで喜んでいるわけではありません。
うつ病は再発率が高いですから、用心していても、花粉症のごとく、気がついたら鬱だった、ということがよくあります。
鬱によって失うものを差し引いても、それでも「良かったんだな」と思えるのは神の不思議な御業です。
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先日、
「私なんか生きてていいんでしょうか」
というお電話をいただきました。
私も
「本当に私なんか生きてて何の意味があるんだろうか」
と常々思っている者なので、その相談のお電話にもスッと共感できます。
聞けば何年も難病を患い、確実に治る見込みがないまま高額な治療を続けていていいのか、いっそのこと死んでしまったほうが良いのでは…、という内容でした。
私はあわてて
「生きてて良いのですよ」
「あなたが死んだら周りの家族が大きなダメージを受けますよ」
と自殺を引き止めることはしませんでした。
「なるほど、今は将来が真っ暗にしか見えない心の状態にあるのですね」
と相手の心の姿を写す鏡の役目を果たします。
私自身がその方と同じ思いを味わってきたので、
「全くそうだな」
としか思えません。
結果的にそれが冷静に相手を受け止める応答となって現れてくるのです。
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死にたい気持ちが受容され、今の自分が理解されているとわかると、人はホッとします。
すると、自分が今までいかに苦労して病気と戦ってきたか、この死にたい気持ちは今回だけではなく、何度も味わい、その都度、どうやって心をコントロールしてきたかを語り出してくれます。
私はここぞとばかりに、
「そうですよね。だから今回も頑張れますよ。大丈夫です」
とは言いません。
「なるほど、すごいなあ。今までそうやって乗り切ってきたんだ」
と賞賛の言葉しか出てこないのです。
「本当に偉いもんだ、私はそこまで思ってなかった」
と相手に対する尊敬の念しか出てこないのです。
私の負けです。
ですからそこで話は終わりです。
素直に降参して、私はこう言います。
「いいんじゃない、それで?そうやって生きてきたあなただもの、これからも何とかなるんじゃない?」
文字だけ読めばかなり無責任な言葉に見えますが、相手は生きる元気を取り戻しているのです。
「ありがとうございました。また自分を見失って元気がなくなったら電話していいですか?」
とおっしゃるので、
「もちろん私で良かったらいいですよ」
と言って電話を切ります。
今までの経験上、再び電話をかけてくる人はまれです。
ほとんどの方々は、私を踏み台にして下さり、現実の世界に飛び込んで元気に生きておられます。
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「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」
この御言葉を心に刻んで、今日も歩んで参りましょう。
(※今日のみ言葉【No.1014】(2015年 3月27日)より)
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