今日のみ言葉(2011年6月15日)【No.87】
「これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あな
たがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝
っている。」
(ヨハネ16:33)
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ヨハネの福音書を読んでいくと、イエス・キリストが当時の宗教指導者たちの反感を買い、
捕らえられ殺されそうになる寸前の記事がいくつも出てきます。
しかしそうなりません。聖書は、「時がまだ来ていないから」、と説明しています。
「イエスの時がまだきていなかったので、だれも捕える者がなかった。」(ヨハネ8:20)
しかし今日の聖句の直後の17章1節では、
「父よ、時がきました。」
と、いよいよ捕らえられ、十字架につけられる時が来たことをイエス様ご自身が語られま
す。
ですから、今日の聖句は、自分の死を確信し、死の直前に弟子たちに言い遺した言葉なの
です。
そのことを踏まえ、非常に重要なことを語っておられる、と考えて読んでいくべき個所で
す。
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頼りにしていた先生を失い、間もなく皆バラバラに散らされることになる弟子たちに語ら
れたことは、
「安心しなさい。私が目の前からいなくなるので悩むこともたくさん出てくることしょう。
しかし私はこの世の全てに勝利したのだから、あなた方も悲観せずに勇気を出して生きな
さい。」
ということです。
ポイントは、キリストが既に世に勝利されているというところです。
どのドアが開くかわからない時も、必ずどこかのドアは開いている、ということです。
1つのドアが閉じられた時、別のドアが開けられている、というのが私たちの信仰です。
見ただけではわかりません。あらゆるチャレンジをしてドアを開けようすることです。そ
うすれば、既にロックが解除されているドアを見つけることでしょう。
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ロサンゼルスに滞在していた時のことです。「急に具合が悪くなって入院した日本人がい
るので、病院までお見舞いに行って欲しい」という連絡が入りました。
アメリカの大きな公立病院へ行くことが初めてだった私は大変緊張しました。当たり前で
すが全部英語で話さなければなりません。
「えーと、英語だと、スズキ・イチローではダメで、名字と名前を逆にして、イチロー・
スズキと言わないといけないんだよな」
とあれこれ細かいことを確認しながら、"Information(案内)"に行き、「イチロー・ス
ズキさんに面会したいのですが…」と言いました。
すると、コンピュータの画面を見て、「その人はいない」、という返事。
私は「下手な英語で通じなかったのか!」と思ったのと、受付に座っていた大柄な黒人女
性にギロリとにらまれたような気がして、すごすごと引き下がってしまいました。
「何のためにここに来たのか?」「どうしたらいい?」と考えてあげく、「あの人は苦手
だ。別の受付に行って尋ねてみよう」というアイディアが湧きました。
しかし、同じコンピュータを使っているのですから、白人に聞いてもアジア系の受付に聞
いても結果は同じでした。
もう帰ろうと思ったその時、「ダメで元々。今度はスズキ・イチローでもう一回聞いてみ
よう」とあの最初の黒人女性の受付に行きました。
「またお前か」というような顔をされたように見えましたが、「スズキ・イチローさんに
面会したいので部屋を教えて下さい」と尋ねました。
先ほどと同じようにカチャカチャとキーボードを打つ音。
そして、
「504号室。この廊下の突き当たりの右にエレベーターがあります。」
という返事。
「これがアメリカかー!融通が利かないんだ…」という顔をして見ていたら、"Go ahead
!"(「さっさと行きなさい」)と言われ、やっぱりちょっと恐かったのと嬉しかったの
と両方の気持ちが混ざりながら、即退散。無事入院した日本人に会うことができました。
答えは最初のドアにあったのです。開くはずだと思って開けようとしなかった私は大分遠
回りをしましたが、神様の憐れみによって開いているドアにたどり着くことができました。
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キリストは確かな平安を与えて下さいます。その平安があれば、既に開けられている人生
のドアを見つけることができます。
今日も神に信頼を置き、勝利していることを覚えて参りましょう。
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