今日のみ言葉(2011年7月20日)【No.122】
「そして人に言われた、『見よ、主を恐れることは知恵である、悪を離れることは悟りで
ある』と」。」
(ヨブ記28:28)
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現在日本列島をゆっくりと進行中の台風6号は、発生直後の1週間前、超大型の台風として
報道されました。
「被災地直撃か?」
「首都圏上陸はいつか?」
「原発や放射性物質は大丈夫か?」
等の恐れが湧きあがったのも不思議ではありません。
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今日の聖句の「恐れる」とは恐怖で怯えることではありません。相手を正しく評価するこ
とです。
台風ならば、その中心位置や進行方向、速さ、中心気圧、最大風速などのデータを正しく
知り、それに対応した適切な処置を早めにとることです。
航空機の欠航や大雨対策、防災グッズを確認する等をしなければならず、自分の思い通り
の生活を送ることはできません。
しかし、台風という相手を過大評価でも過小評価でもなく、正しく知ることによって私た
ちの命を守ることができます。
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主を恐れるとは、全てを支配される神の力を正しく知り、認めることです。
そのためには、自分の人生を自分の生きたいように生きるという自己中心の生き方を軌道
修正しなければなりません。
なぜなら、神の力の方が巨大だからです。
それだけでなく、愛の方だからです。私たちの人生を最善に導こうと計画されているお方
だからです。
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内村鑑三はその強力な信仰の持ち主として知られています。不敬事件後の苦難の中で詠ま
れた詩を紹介いたします。
「寒中の木の芽」
一、春の枝に花あり
夏の枝に葉あり
秋の枝に果あり
冬の枝に慰(なぐさめ)あり
二、花散りて後に
葉落ちて後に
果失せて後に
芽は枝に顕(あら)はる
三、嗚呼(ああ)憂に沈むものよ
嗚呼不幸をかこつものよ
嗚呼冀望(きぼう)の失せしものよ
春陽の期近し
四、春の枝に花あり
夏の枝に葉あり
秋の枝に果あり
冬の枝に慰あり
『内村鑑三全集3』より
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周りの状況にいたずらに怯えることなく、まず神を恐れ、全てをご支配されるお方と共に
今日一日を歩んで参りましょう。
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