今日のみ言葉【No.1875】(2018年11月 7日)「 死の陰の谷を歩むとも」

たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。あなたがわたしと共におられるからです。
(詩篇23:4)

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真っ暗闇の中で歩いたり、食事をしたり、助けあって作業をするイベントがあります。

参加者に聞くと、視覚が使えなくなるので、他の聴覚・触覚・嗅覚が鋭敏になり、話す声の響きで部屋の大きさまでわかるようになるそうです。

見えない中にいる時、私たちの内の眠っている力が目を覚ますのです。

それが

「あなたがわたしと共におられるからです」

という感覚です。

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詩篇第23篇は多くの人に愛され、よく読まれている聖書箇所の一つです。

「死の陰の谷」の原義は「暗闇の谷」です。

真っ暗で先が見えない人生を歩んでいても、わざわいを恐れないでいられるのは、

「あなたがわたしと共におられる」
(詩篇23:4)

からです。

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ただし、この表現は聖書では多く出ておらず、むしろ珍しいとも言える箇所です。

通常は

「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる」
(イザヤ41:10)

のように、神の方から人への語りかけとして「共にいる」という宣言がなされます。

しかしここでは、

「あなたがわたしと共におられるからです」
(詩篇23:4)

と人の方から神へ向かって語っています。

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死の陰の谷を歩む時は暗闇の中ですから、神の臨在が感じられないのです。

いつも共にいて下さるはずの神。祈ればその祈りに答えて下さる神様。

その神の存在が全く感じられないまま、とりあえずぶつからないように、つまずかないように気をつけてソロリソロリと歩んでいるのが死の陰の谷です。

そこで頼りになるのは過去の神との体験です。

「あの時の祈りは、私が祈った通りにはならなかったけれど、別の形でもっと良い応えられ方をした」

「あの時も助けられた」

これらの記憶は、ほんの小さな光かもしれません。

しかし、「わたしはあなたと共にいる」という神の声が聞こえない状況では、「あなたがわたしと共におられる」と、今まで自分を照らし出してくれた光を取り出し、自分を励まして歩むのです。

そこから先は、人生の暗闇に取り囲まれても、わざわいを恐れないで道を進んで行くことができます。

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あなたの中の神の光を大切にし、勇気を持って闇の中をも歩んで参りましょう。

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