今日のみ言葉【No.1702】(2018年 2月13日)「 牧会者の第1条件」
そこで、まず第一に勧める。すべての人のために、王たちと上に立っているすべての人々のために、願いと、祈と、とりなしと、感謝とをささげなさい。
(第1テモテ2:1)
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ジブリ映画『魔女の宅急便』は法に触れる違反題名だったのだそうです。
「宅急便」はヤマト運輸の登録商標なので、正しくは「宅配便」としなければならなかったのが、作者も会社も気づきませんでした。
「宅急便」という呼び名が当たり前になったほどクロネコヤマトの経営戦略が当たり、それゆえに起こった思わぬ結果です。
そこで急遽、ヤマト運輸がスポンサーにつくということでこの問題は円満解決したのだそうです。
さて、クロネコヤマト宅急便の創業者である小倉昌男氏は、その著書の中でこう述べています。
「経営者にとって一番必要な条件は、論理的に考える力を持っていることである。なぜなら、経営は論理の積み重ねだからである」
(『小倉昌男 経営学』、小倉昌男著、日経BP社、P272)
論理思考が経営者の1番目の条件とするなら、教会の牧会者の1番目の条件は何でしょうか?
パウロはそれをテモテへの手紙の中で明らかにしています。
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次々と教会を建設していったパウロにはテモテという有能な弟子がいました。
彼は「ルステラの聖徒」と呼んでも良いくらいの人でした。
「信者のユダヤ婦人を母とし、ギリシヤ人を父としており、ルステラとイコニオムの兄弟たちの間で、評判のよい人物であった」
(使徒16:1)
また彼はクリスチャンホームに育った3代目のクリスチャンでした。
「この信仰は、まずあなたの祖母ロイスとあなたの母ユニケとに宿ったものであったが、今あなたにも宿っていると、わたしは確信している」
(第2テモテ1:5)
いわば信仰のサラブレッド的な人物です。
パウロはテモテをテサロニケとコリントの教会に派遣し、エペソの大教会を彼に任せます。
その際に彼に送った手紙がテモテへの第1・第2の手紙です。
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教会のリーダーへの具体的アドバイスはいろいろあったでしょうが、その一番最初が今日の聖句です。
「そこで、まず第一に勧める。すべての人のために、王たちと上に立っているすべての人々のために、願いと、祈と、とりなしと、感謝とをささげなさい」
(第1テモテ2:1)
神の仕事を任された羊飼い(牧会者、リーダー)や羊(信徒)は祈らなければならないのです。
これが第1条件です。
これを怠って手っ取り早く自分の持っているものでやると、一時的に華やかな成功を収めるかもしれませんが、やがて元の地点、振り出しに戻っていることに気づきます。
「神は、すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる」
(第1テモテ2:4)
とあります。
そのためには、祈らなければならないのです。
何度でも言います。
祈りなくして人の魂を神のみもとに運ぶことはできないのです。
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教会の中高生担当のスタッフが、
「どうやったら教会に若い人たちを呼びこむことができるだろうか?」
「中学生、高校生のニードは?」
と考え、イベントを行うことだという結論に達しました。
そこで、バーベキュー大会、かき氷大会、スイカ割り大会等の楽しい催し物を企画し、若者の胃袋に訴える集会を次々と行いました。
第1回の結果はどうだったでしょう?
大当たりです!
教会にははち切れんばかりの中高生がやって来て、大賑わい。
「今度の日曜日の礼拝にも来てね」
というお誘いも忘れず、大成功で終わりました。
さて、何回かやってみてわかりました。
人はその時だけ来て、後は来ないということです。
教会スタッフの心に空しい風が吹き去りました。
彼はそこで
「人集めもいいけど、やっぱり祈りだ!」
と方向転換しました。
人目につく華やかな行動は彼には見られなくなりました。
一人、部屋にこもって、祈る時間が増えたからです。
教会の中高生会は地味なものになりました。
しかし30年たった今、その時来ていた中高生が教会を支えるメンバーとなっている現実を見ます。
祈りこそが真の実を結ぶのです。
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今日を祈りの一日として参りましょう。
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