今日のみ言葉【No.3943】(2026年 6月27日)「生活の処方箋(327)『歩きやすい道を造る』」

主は言われる、「土を盛り、土を盛って道を備えよ、わが民の道から、つまずく物を取り去れ」と。
(イザヤ57:14)

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相手の人に、こうあってほしい、または、こうだったら相手の人にもいいのにと思うことがあります。

相手に説教してもそうならない時、賢い人は、決して相手を責めるのではなく、相手の人が自然にそうなれるような状況、システムを造り出すようです。

山手線に乗ってなるほどと思ったことがあります。

電車の長椅子の途中に二ヵ所、きちんと人数分だけ掛けるようにと、天井から腰掛けに至るまで手すりが設けられています。

この知恵と工夫により、何も言わなくても、きちんと座れるように配慮されているのです。

人が喜んで事を為していくことが出来るシステム等を考え出す努力こそ、今求められているのではないでしょうか。

何もしないでぼんやりと時を過ごしてしまい、つい、工夫をする機会を忘れがちな時代、目を覚まし、生活の中で工夫を心がけてみたいものです。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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「相手の人が自然にそうなれるような状況、システムを造り出す」

この現代的な知恵に通じる視点は、旧約聖書の時代、バビロン捕囚から帰還したイスラエルの民に向けられた言葉の中に見出せます。

希望を持って帰ってきた民が見たものは、想像を絶する国土の荒廃でした。

その理想と現実のギャップは、民の中に絶望をもたらしました。

苦しい生活を打開しようと、豊穣をもたらすとされる異教の神々への礼拝に再び手を染める者も出てきました。

かつて国が滅びる原因ともなった行為に逆戻りしてしまったのです。

預言者イザヤはまず彼らの不信仰とその過ちを指摘しますが、14節からは慰めと回復を語ります。

「主は言われる、『土を盛り、土を盛って道を備えよ、わが民の道から、つまずく物を取り去れ』と」
(イザヤ57:14)

これは、大がかりな土木工事のイメージを通して、

「人々が神の元へ立ち返るためのルートを明確にし、歩みやすい環境を整えよ」

と命じる言葉です。

絶望している者や、道に迷っている者に対して、「そんなことではダメだ!」と正論で説教しても、根本的な解決にはなりません。

リーダーに求められていることは、先回りして石をどかし、歩きやすいように土を固め、障害物を取り除くことです。

つまり、人が迷わず進める基本的な環境を整備して、歩きやすいシステムを作ることだったのです。

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歩きやすい道を自ら備えること。

これこそが、人が自発的に、かつ安全に前進するための最善のアプローチです。

この神の知恵を胸に、私たちの目の前にある現実の問題に対しても、具体的な解決の道を造り出してまいりましょう。

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