今日のみ言葉【No.3542】(2025年 1月10日)「父と二人の息子の話(父と兄編)(6)」

兄は父にむかって言った、
(ルカ15:29)

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昔の大学生の就職活動は、掲示板に貼ってある求人票を見て応募するのが一般的でした。

今は学生がインターネットで会社を探し、エントリーして就活をするのが普通です。

さて、もし、会社の社長が学生のところまで来て、

「うちの会社に来てもらえませんか」

と招待状を置いて帰っていったとしたらどうでしょう?

この社長がイエス・キリストであり、就職活動中の大学生が、罪人やパリサイ人だというのがこのたとえ話で語られているところです。

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前回、父が兄息子をなだめたのは、律法学者・パリサイ人に対して、神の愛を受け取るように勧めているのだと説明いたしました。

イエス様はこれまで、罪人と食事をしましたが、それだけでなく、律法学者・パリサイ人とも食事をしています。

つまり、彼らにも救いの道を開き、御国への招待状を出していたということです。

ですから、イエス様は、

「お前たちには救いのチャンスはない!」

と拒絶しているのではなく、

「あなたたちにも救いのチャンスはあるのだから、この罪人たちのように『私も救われるのだ』と考えを改めて、神からの招待状を受け取ってはどうですか」

と招いておられるのです。

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ところが、その父に対して、兄息子は傲慢な態度を示します。

「兄は父にむかって言った、『わたしは何か年もあなたに仕えて、一度でもあなたの言いつけにそむいたことはなかったのに、友だちと楽しむために子やぎ一匹も下さったことはありません」
(ルカ15:29)

まず、「父よ」と呼びかけるのを省略しています。

これはユダヤの習慣からすると不適切なことで、イエス様が「アバ、父よ」と呼びかけたように、本来なら彼はまず「お父さん」とか「父上」と言うべきです。

彼は父親を軽蔑し、

「放蕩した弟を叱りつけることもせず、甘やかして元の状態に戻すとは何たるダメ親父か!」

と言っているかのようです。

さらに、彼は弟の放蕩を知っていても心を痛めず、何もしていなかった様子がうかがえます。

それは次の30節で、

「遊女どもと一緒になって、あなたの身代を食いつぶしたこのあなたの子」
(ルカ15:30)

というところからわかります。

兄息子は何らかの筋から弟の情報を得てはいても、自業自得とでも思っていたのでしょうか、手を差し伸べることはしていませんでした。

また、「弟」と呼ばず、「このあなたの子」と言っています。

「弟と私は無関係」と関係を切り、無視していたのです。

このような点で兄息子は非常に心の冷たい人だという印象を受けますが、彼にも言い分はあります。

それを聞けば、「なるほど、もっともだ」と私たちは同意するかもしれません。

兄は何と言っているのでしょう?

以下、次回に続きます。

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どんなに心の冷たい人にも、神の暖かい愛は届けられています。

神様の温もりを受け取る今日として参りましょう。

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