今日のみ言葉【特選メールNo.34】(2020年 5月16日)「順境も逆境も」
順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。
(伝道の書7:14)
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円高の時代には日本から海外旅行に出かけると有利です。
単純に1ドル200円が100円の円高になったとすると、今まで外国で200円出さなければ買えなかったものが、半額の100円で買えるということだからです。
逆に円安の時代には、日本に来る外国人観光客が増えるということは、今と同じ理屈でお分かりでしょう。
そのどちらにも利益・不利益があります。
自分がどちらの立場に立っているかで、逆境ともなり順境ともなるのです。
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聖書ではこの順境と逆境は共に神が創りだしたものだと語っています。
「わたしは光をつくり、また暗きを創造し、繁栄をつくり、またわざわいを創造する。わたしは主である、すべてこれらの事をなす者である。」
(イザヤ45:7)
今日の聖句はその人生の日々の過ごし方を語っています。
それは、
「順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。」
(伝道の書7:14)
です。
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逆境の時にはよく考えなければならないことはわかります。
あるセールスマンは、わざわざ名前を改名し、「今までの売れない自分は終わった。これからは新しい自分だ」と言い聞かせ、活路を開いていったという話があります。
人は逆境の時こそ考えに考え抜いて、その逆境から脱出しようとします。
さて、順境の日はどうなのでしょう。
聖書は、
「順境の日には楽しめ」
と言っています。
これは何かの間違いなのではないでしょうか?
「順境の日でも手を抜かずに備えをせよ」と、イソップ物語のアリのように冬という逆境の日に備えて働いているべきなのではないでしょうか?
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これは、「物事をありのまま受け止めよ」ということではないでしょうか?
たとえば桜が咲いたら、「咲いた咲いた」と喜び楽しみ、桜が散ったら「ああ、散ってしまった」と残念がるということです。
逆境は悪魔が作り、順境だけが神が作ったもの、とは考えないことです。
順境も逆境も共に神の御手の中にあり、神が創りだしたものなのですから、逆境を避けようとしてあくせくしないことです。
その時は考えればよいのです。神が共におられます。
順境の時は神が与えてくださったものを感謝して受け入れ、安心して喜び賛美していればよいのです。神が共におられます。
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Hさんは腕のいい看板屋さんでした。
その手で描く字体は、明朝体、ゴシック体、何でもござれで多方面で重宝され、稼ぎも良かったのです。
しかし彼に逆境が訪れました。
看板業界にコンピューターが導入され始め、パソコンにフォントを入れさえすれば、素人でも綺麗な字が描ける時代が来たのです。
Hさんは「この先、職人としての俺に未来はない」と直感し、考えに考え、転職しました。
彼が選んだのは、長距離トラックの運転手でした。
家族を養い、現在の生活レベルを維持できる、良き転職先でした。
しかし今までとは打って変わって、仕事で家を空ける時間が増えたため、お子さんに問題が出始めました。
またまた逆境です。
しかしこのことを通して奥様が教会に来られ、救われ、そしてご主人のHさんもクリスチャンになられました。
彼はまた考えました。
「俺は本当に長距離ドライバーがしたかったのだろうか?」
「本当にやりたかったことは何だったんだろう?」
そして考えついたのが、荒くれ運転手とは全く正反対の介護の仕事でした。
自分は本当は、弱い人々をいたわる仕事をしたかったのだ、とわかったのです。
転職先が天職となりました。
彼は看板屋時代は中卒の学歴でしたが、介護の資格を得るために、あれほど嫌だった勉強に打ち込みました。
不思議なことに勉強が苦になりません。
自分がしたいことのためにやっているのだと明確にわかり、あの方々のお役に立つためだというやりがいがあったからです。
今や彼は施設のリーダーの立場となり、大学卒どころか働きながら大学院の勉強をしています。
順境も逆境も、神はHさんを活かすために用いられたのです。
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今日も様々なことを神様は私達に与えてくださるでしょう。
順境なら楽しみ、逆境なら考える。
そのありのまま受け止め、神と共に歩む一日を送って参りましょう。
(※今日のみ言葉【No.1018】(2015年 4月 8日)より)
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