今日のみ言葉【No.1212】(2016年 1月20日)

「人の子よ、悟りなさい。この幻は終りの時にかかわるものです」
(ダニエル8:17)

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銀行口座の4桁の暗証番号に、ご自分の生年月日を使っている方がおられるでしょう。

銀行側では、それは推測しやすいので、犯罪防止の観点から別の4桁にするように勧めます。

そこで語呂合わせで覚えやすい暗証番号にしている方も多いそうです。

1188(いい母、いいパパ)
4649(ヨロシク)
5963(ご苦労さん)
2525(ニコニコ)
2951(福来い)

自分だけが分かる番号にしておきたいものです。

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ダニエル書は迫害という背景の中で書かれたので、容易には分からないように黙示形式で書かれています。

暗号のように、分かる人には分かるようになっています。

第8章でダニエルが見た雄羊と雄山羊の幻は、7章に引き続いて、当時の世界を支配する征服者とその国の興亡を示しています。

一匹の雄羊とはペルシャです。2本の角があるのはメディア・ペルシャ連合国だからです。ペルシャのほうが勢力が強かったので、角の長さに差があります。

一匹の雄やぎとはアレクサンドロス大王率いるギリシャです。これがペルシャを滅ぼし、アレクサンドロス大王はまたたく間に世界を支配しますが、33歳で急死します。

その後、国は4つに分裂することが「四つの著しい角」という表現で表されています。

この内のセレウコス朝シリアが紀元前2世紀にユダヤを支配し、大変な迫害をしたことが歴史的事実として知られています。

まさにダニエルの見た幻のとおりとなったのです。

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しかしこれで終わりではありません。

「人の子よ、悟りなさい。この幻は終りの時にかかわるものです」
(ダニエル8:17)

とありますから、世界の終末の時代、ダニエルが見た幻と同じことが起きるのです。

キリストの十字架の死後、紀元70年にユダヤがローマ帝国によって滅ぼされ、国自体が無くなったので、神様の預言の時計の針はストップしていました。

しかしその約1900年後、1948年にイスラエルは国として再建され、神様の預言の時計の針は再び動き出しました。

それはまだ来ていませんが、将来必ず起こることとして、私たちはそれを頭の中に入れ、人生設計の内に組み入れていく必要があります。

はっきりと終わりが定まっているので、それに焦点を合わせて人生を生きること。

厳しいようで、実は人生を充実させる生き方のポイントです。

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私の母は83歳。認知症ですが、介護施設へ移る気はなく、ヘルパーさんの助けを受け、一人暮らしをしています。

先日、その母と共に衣類の整理をしていた時、なんでこんなものがあるのか、というたぐいの衣類を見つけました。

聞けば、

「自分で下の始末ができなくなった時のためのものだ」

と言うのです。

ははーん、そこまで家にいる意志が堅いのか、と長男の私は驚きました。

と同時に、自分の老いを受け入れ、冷静にシモの世話を必要とする時期が来ることまで考えに入れて準備しているとは大したものだ、と、我が母親ながら尊敬の念を覚えました。

終わりの時は必ずやって来ます。

今からそれを受け入れ、終わりの時を計算に入れて今を生きること。

神は私たちにその祝福を与えようとされています。

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神の新たなる祝福を受け入れる今日として参りましょう。

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