今日のみ言葉【元旦特別号】(2017年 1月 1日) 「人 生は目標設定で決まる」
あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。
(箴言16:3)
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あけましておめでとうございます。
今年の教会の標語聖句は、旧約聖書箴言第16章3節の御言葉です。
「あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。」
あなたの「なすべき事」を神に委ねてお任せすると、あなたの計画は必ず成就するとは何と素晴らしいお約束でしょうか。
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しかしそんなにうまい話があるのでしょうか?
自分の願いが神にゆだねただけで成るとは虫が良すぎるのではないでしょうか?
元旦に神社にお参りに行く人が「満願成就!」とお願いをするときでもお賽銭を投げ入れます。
この御言葉の通りに進むためには、何か隠された条件があるのではないでしょうか?
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この聖句には「あなたのなすべき事」とあります。
ですから、自分がしたいことではなく、しなければならない仕事や義務に限ってこの約束が適用されるのかもしれません。
あまりにも「なすべき事」をこなそうとすると、かえって緊張してうまく処理できないので、ゆだねてリラックスした方が仕事は進むよ、という生活の知恵のような御言葉なのでしょうか。
英語の聖書を見ると、古い英欽定訳聖書では「work」(仕事)と訳されています。
なるほど、やはり仕事なのでしょう。
ところが、最新のNIV聖書では「whatever you do」(あなたのすることは何でも)という訳になっています。
いきなり範囲が広くなって、結局、何でもかんでも主にゆだねなさい、という感じになっています。
聖書学者たちがいい加減なわけではありません。
私は何千何万というまじめな学究者が聖書翻訳に人生を捧げていることを知っています。
ですから、「あなたのすることは何でも神にゆだねなさい」という訳は、血のにじむような研究の努力の末に、ポタリと一滴絞り出たエッセンス中のエッセンスなのです。
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主にゆだねるためには、「あなたのなすべき事」を意識しなければなりません。
「あなたのすることは何でも」ということは、日常生活で無意識に行なっていることの中で、気がついた時にそれを一つ一つ神様にゆだねることを意識するということです。
ですから、はっきりと自分のすることを意識し、どんなに小さいながらも目標を設定することです。
学生さんの勉強なら、何時までこれをやる。お料理ならこれくらいの出来栄えを目指す。トラブルが起きたらそれを解決して元の状態に戻す。
日頃意識もしませんが、私たちがしていることにはどれも達成基準があり、そこに向かって人は行動しています。
はっきりと目標というゴールをセットすることが肝心なのです。
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その次に、主にゆだねるということが求められています。
自分の力のみでゴールに進むと、次のようなことが起こります。
(1)我力のみで目標を達成できると、自分だけが舞い上がります。
やがて傲慢になります。「そんなこともできないのか」と人を見下すような態度が知らずに出てきます。
(2)自力のみで頑張ったけど目標達成に失敗すると、落ち込んで自分を責め始めます。
「あの時ああすればよかった」「人に頼めばよかったのだ」
後悔の連続の後、自分を責め切れなくなり、今度は人を恨み始めます。
「誰も私を助けてくれなかった」「こうなったのもあの人のせいだ」
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神にゆだねる人生は、うまく行っても感謝、失敗しても感謝の人生です。
ゆだねて目標が達成できると、
「神様が助けて下さいました」
という謙遜さが現れます。
ゆだねてもできなかった時は、
「神の御心は別のところにあったのでしょう。私個人としては残念ですが、私が望む以上の祝福を神様が用意していて下さっていると信じてまた頑張ります。」
と前向きに再チャレンジできます。
このようにして、自分のゴールを設定し、やがて様々なことを通してそれを神にゆだねることを学ぶと、その先にある神の定めたゴールを見出していきます。
すると、
「あなたの計るところは必ず成る」
という御言葉の約束が、自分が練った計画以上の結果として成就することを見ていくのです。
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神のゴールを見るためには、まず自分のゴールを設定する必要があります。
今年の目標を立て、それに突き進んでいきましょう。
そしてその目標達成に挫折したその時こそ感謝の時です。
そこで真の意味で神にゆだねる人生を歩み出し、その先に神のゴールがぼんやりと見え出すからです。
「あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。」
(箴言16:3)
この御言葉を心に刻んでこの1年も歩んで参りましょう。
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